銀座のコリドー街、最近訪れる機会が多くなりました。
夕方、飲食店が軒を連ねている通りを歩くのは、観光客でなくてもワクワクします。
コリドー街の新橋よりに今年4月にオープンしたばかりの隠れ家フレンチ「銀座ランプ」に伺いました。
おひとり様でも本格的なお料理とワインをいただける、カウンターがあるお店が好きなことを覚えていてくれた友人からのお誘いです。
初めてのお店では、お料理もワインもお任せにします。
そうすることで、そこのお店と今後どうやってお付き合いをしていくか決められるからです。
自家熟成の牛肉ステーキと、自然農法・原種栽培の野菜にこだわったお料理をコース仕立てでいただきました。
アミューズ
マカロン
黒胡椒のサブレに乗せたフォアグラ
レバームースを詰めたグルジェット
30度超えの日だったので、シャンパーニュはキツめに冷やしてありました。
それでもトースト香が際立ちしっかりとしたアロマ。
黒胡椒のサブレと特に相性の良さを感じました。
「20種野菜のテリーヌ」
無農薬、自然栽培の野菜は、一つずつ異なる下ごしらえを施してあります。
それぞれの個性が引き出され、20種の味わいを楽しめます。
南高梅がベースのソースは、程よい塩味と酸味で熱くバテ気味の季節に嬉しいですね。
この日のグラス白ワインはこちらの3種。
まずは、オーガニックのヴィオニエは野菜のテリーヌと合わせました。
やさしい果実味が野菜とピッタリ。
「新玉ねぎのババロア、雲丹とコンソメのジュレ」
絹ごし豆腐に見えませんか?(笑)
炒めた埼玉産の新玉ねぎは甘さと旨みが最大限。
冬にいただくオニオングラタンのいわば夏バージョン的なお料理です。
アリゴテの酸味が新玉ねぎの甘味とよいバランス。
「稚鮎のフリットと西瓜のガスパチョ」
稚鮎は内臓の苦味が本当に美味しい。
ミネラル豊富で青草を感じるアリゴテとよく合います。
トマト、キュウリの代わりに西瓜、ピーマンの代わりに赤パプリカ、全て熊本産です。
日本の旬食材でガスパチョをつくろうと、この組み合わせに落ち着いたようです。
「あずきはたのソテー」
あずきはたは蒸し焼きも美味しいのですが、今回はソテーで。
シットリとした身質にパリッと焼きあがった皮。
ケッパーソース、しっかりとした苦味のおたふく春菊にあわせて、
オーク樽で熟成されたしっかりとした味わいのグルナッチャビアンカのマシソ。
そしてメインの「熟成肉の炭火焼き」!!
このお店の自慢食材です。
彩りも美しい~。
熟成した青森短角牛のいちぼを炭火焼き。
放牧で育ったやわらかい赤身が、熟成で旨みが増しています。
熟したベリーのような味わいの黒ニンニクのピュレをつけていただきます。
それぞれとの相性を楽しんでくださいと、ワインは、ラングドッグのグルナッシュとリオハのテンプラニーニョ。
そのままいただく時はグルナッシュ、黒ニンニクピュレをつける時はテンプラニーニョが好みです。
シェフ、ソムリエとの会話を楽しみながら、野菜、魚、肉と流れるようにメニューが進んでいきます。
う~ん、これぞカウンターの醍醐味!!
〆は和風に、新潟のこしひかり、四万十の青のりが入った岡山味噌の味噌汁。
香の物は、かぶの葉、梅漬け、うど、瓜の奈良漬け。
「クレームブリュレ」
卵液にホワイトチョコレートがブレンドされています。
バニラビーンズよりもこっくりとした大人の味わい。
コーヒーもこだわっています。
専属の焙煎士の手による有機豆を濃いめに入れてあります。
余計な苦味を感じない、澄んだ味わいです。
ミニャルディーズは、ラム酒のシューとフィナンシエ。
和の食材と季節感を大事にしながら、きちんとフレンチを感じるお料理。
食材と向き合うシェフの意気込みを感じます。
と言っても肩ひじ張らない雰囲気が、居心地の良い空間を作り出しています。
「美食を重ねてきた大人にいらしていただきたい。」というお店の言葉通り、ゆっくりと美味しいお料理をいただきたい時に一人で、または大切な人と少人数で訪れたいお店です。
住所: 東京都中央区銀座8-3-12 第二銀座コラムビル5F
電話: 03-6264-5174
銀座らんぷ
ジャンル:肉を味わう大人の隠れ家
アクセス:JR新橋駅 徒歩3分
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座8-3-12 第2銀座コラムビル5F(地図)
周辺のお店:ぐるなび 銀座×鉄板焼き
情報掲載日:2017年7月17日