目から鱗の食体験をした宮崎・都城のプレスツアー。
延泊した2日目の夜は、地元の食通の方にご案内いただき「おでん りつ」に伺いました。
おでんメインに季節料理のお店です。
女将さんが「りつ」さんかと思いきや、初代女将のお姉さんの名前だそうです。
現在は妹さんが仕切っています。
くつくつと美味しそうな香りのおでんが煮えています。
お通しは、わさび漬け、かまぼこ、ぬた和え、枝豆。
一見東京でもあるようなお通しですが、食材の新鮮さと味の深さが違います。
「手羽と卵の煮付け」
こちらのお醤油が甘めのせいか、とても円やかな味わいの煮付けです。
「都城のおでん」
日本全国津々浦々、おでんも種類があるのですね~。
じゃがいも、里芋、豚なん骨、卵、巾着、おかべ(焼き豆腐)。
見えないですが、牛筋、手羽もあります。
春菊、青ねぎ、豆もやし。
柚子皮が散らされています。
いりこの出汁で少し甘めの味付けです。
東京のおでんのような練り物はほとんどなく、地元の新鮮な野菜や、市町村単位で産出日本一のお肉が程よい塩梅に煮えています。
巾着には、鶏ひき肉やひじきが詰まっています。
かなり大きく、これ一つでかなりお腹いっぱいになりますよ。
さまざまな食感の具材が入っているのが楽しいです。
私は、まず里芋、春菊、豚なん骨、豆もやし。
全て大好物の具材です。
豆もやしはおめでたい食材とされていて、お雑煮にも必ず入れるそうです。
新鮮な春菊は少しの苦味と清涼感があり、甘めの出汁のよいアクセント。お口直しの意味でもいいですね。
豚足はトロトロで、箸ですっと骨から外れます。
豆もやしは普通のもやしと比べて水分が少なくて、大豆の味がきちんとわかります。
里芋は大きいままですが、ホクホクとネットリの中間に仕上がっていて美味しいこと!
キャベツもおでんになるのです!
春菊やキャベツなどの葉物のおでんは珍しいですね。
出汁がしみ込んでいて味わい深く、ダイエットするならこんな野菜おでんもいいのでは。
「きゅうりの酢の物とめひかりの揚げ物」
丸ごといただく魚は、わたの苦味も味付けになって乙な味わいですね。
揚げ物には酸味で、酢の物がピッタリ。
「牛すじの煮込み」
甘辛い煮汁に負けない牛肉の旨み!
ご飯にのせても美味しいだろうな~。
霧島のお湯割りとともに、本当に美味しくいただきました。
女将さんの料理の腕と食材の質の高さ。
街場のお店でも、都城の文化の深さを垣間見れました。
住所: 都城市中町2-1
電話: 0986-22-4082